いつもありがとうございます。
では今回は前回に引き続き、【ECサイトの成功に必要な4大要素】の第二回です。
前回もお伝えしましたが、ECサイトで結果を出すのに必要なのは
- 企画
- 制作
- 接触
- 運用
- 自社のUSPが生きてかつ競合に勝てる市場で勝負できる企画があって、
- 営業力の高いサイトがあって、
- 来店がたくさん来て
- ちゃんとPDCAを回して改善していけば
必ず成功出来る!というものでした。
その中で前回は1の企画にフォーカスして書かせて頂きました。
まだ1回目を読まれていない方はこちらから
→https://food-dx.net/2022/04/05/ec%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88%e3%81%ae%e6%88%90%e5%8a%9f%e3%81%ab%e5%bf%85%e8%a6%81%e3%81%aa%ef%bc%94%e5%a4%a7%e8%a6%81%e7%b4%a0/
では本日は第二回目です。本日は主に【制作】についてお話していきたいと思います。
制作とは要はECサイトを制作する上で、【売れる店舗】をWEB上に作るかどうか、という意味なのですが、
では売れる店舗、とはどんな店舗なのか?
リアル店舗を例にとって考えてみましょう!
まず、リアル店舗でも大切なのがお店の外観になります。
当然、汚いお店や地味なお店は敬遠されますよね?
次にお店に入ってみた第一印象。
ここで、パッと目につく商品がないとか、雰囲気が暗い、とか、店員が愛想が悪いとかだったら
「あ、間違えました。すみませーん。」と出て行ったという経験は誰しもされたことがあるのではないでしょうか?
WEBサイトも同じで、まず、
「あ、こんなところにいいお店がある!」と注目してもらえるような店の外観が必要になります。
お店に入る、すなわちサイトをクリックするという事です。
そして、クリックしたら次にパッと目に入る店舗の第一印象。
これを【ファーストビュー】と言います。
ここで、「あ、良さそうな商品あるな!」とか「あ、なんかインパクトのあるPOPがあるな」とか
「雰囲気のいいお店だな」と思ってもらう事が大切です。
では、サイトの第一印象とはどんな感じなのでしょう?
ここで大切になってくるのが【入店してきたお客様はサイトのどこをみるのか】というところです。
Googleヒートマップ、という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
これは、一言でいうと「サイト内に入ってきたお客様が、一番最初にみる場所」をサーモグラフィー状にしたものです。
この中で、注目される場所に目玉商品を置いたり、キャンペーンのバナーを貼ったりする。
そしてファーストビュー自体を美しくする。
これにより即離脱するお客様、WEB用語で【直帰率】が下がります。
余談ですが、Googleのデータで平均的な直帰率は何%と言われているでしょう?
自分がユーザーのつもりで考えてみて下さい。
たしかにすぐ俺も戻るボタンクリックするよな。
じゃあ50%?
いや70%ぐらいはあるのかな?
答えはなんと97%です。
しかし結果を出しているサイトの直帰率はこれより断然に低いのです。
第一印象が如何に大切か。
世の中にあるWEBマーケティングを語るコンサルやマーケターの仕事は来店者数を増やす事です。
ただ、我々は結果を出すならむしろ来たお客様が高い確率で店舗に残ってもらい、購買する導線を作る事が最も大切だと考えています。
さて、ではお客様はかろうじてお店に残ってくれたと仮定して話を続けていきます。
次にお客様は商品をみたりしながら、店舗を進んでいきます。
この時に陳列が雑だったり、商品が隠れていたり、ともすれば商品が汚れていたりすれば、商品を買っていただける可能性は下がるでしょう。
また、商品の並びが法則がなくバラバラだったりするとユーザーは商品が探しにくいので、次第にめんどくさくなって探すのをやめてしまいます。
コンビニに行ってお弁当と靴下が隣同士に並んでいるのをみたことはないでしょう。
キチンと商品がカテゴリ別に分かれている事が望ましいのです。
ネットショップにおける陳列ルール。これを【ワイヤーフレーム】と呼びます。
最後にレジにお客様が向かおうと思った時にレジ打ちが遅かったら?
あなたも経験があるかもしれませんがイライラして急いでいる時なら、
「また来ますからもういいです!」と言って出て行きたくなるでしょう。
ネットショップは当然セルフレジですが、多くの項目を打ち込まないといけない、
あるいは操作方法が分かりづらいとなってくるとお客様は買い物かごに商品が入っているにも関わらず離脱してしまいます。
また、店舗を運営する上で発注管理や在庫管理も必要です。Aというお客様が今月どれぐらいどの商品を買ったのか、やBという商品がどれぐらい売れているか。
この辺りで重要になるのがカート(ASP)選びです。
現在世の中にはたくさんのカード会社がありますがカート会社の選定一つでできない事が増えたり、買い物がやりにくかったり、使えるクレジット会社が変わったりします。
中にはレジで例えるとそろばん、とは言わないですが電卓の様なカート会社もあります。
もちろん一日十数組しか来ない田舎の店舗ならよいですが、
たくさんのお客さんを捌くなら優秀なPOSレジが必要なのと同じく
大きな売上をもしネットショップで目指すなら、それ相応のカートにしておかないと大変です。
ちなみにカート会社に関してはまた別機会でどのカート会社が良いか?という記事を書こうと思うので詳しくはそちらでお願いします。
さてまとめると、
制作とは、
- 離脱率の低い店舗印象=ファーストビュー
- 店舗の陳列=ワイヤーフレーム
- 買いやすい、管理しやすいレジ=ASP選定
この辺りが重要となります。
カート選び1つとっても重要ですし、クレジット決済システムが悪いとせっかく購入しようと思ったお客様の離脱に繋がります。また顧客管理や注文管理がアナログだとそこに多くの人手がとられて多額の人件費がかかり、結果広告宣伝費もあわせると売上はあがるけども赤字。という状態にも繋がっていきます。
私が携わったある会社ではアクセスという古いソフトで作成したギフトシステムを使用していました。
一日数回バグが起き、あまりに古いシステムなので60代のエンジニアに専門用語を言われながら若いショップ担当者が悪戦苦闘し、あげく高いリース料と保守料を支払っていました。
またカート会社も名前は出しませんが、業界ではあまり評判の良くないカートを使用しており、値段の割に出来る事が限られていました。数が少ない間はまだしも増えてきたら対応しきれません。
私がまず着手した事としては
・ギフトシステムを解約しクロスモールというシステムに変えた。
・売上が月間100万を超えるタイミングでカート会社を変更した。
結果、年間で100万円程コストが下がり、かつバグがなくなり工程が1/3になり作業時間が大幅に下がりました。
そして浮いたコストを広告費に回す事でより売上を上げる事に成功しました。
本当にオーバートークでもなんでもなく、です。
そこの会社は私が入る前から既にネットショップをやっていたのですが、
ネットショップを始める時に相談しておけば、二度手間にならずに済んだしコストも垂れ流さなくてよかった。と言われました。
リアル店舗もネットショップの【制作】に関しては一度作ったものを変えるよりも
つくる段階で【設計図】(ワイヤーフレーム)や【設備】(ASP)をしっかりしておく事が本当に重要ですし、無駄な時間を使わなくて済みます。
今後ネットショップを始める方は、結論、
- ファーストビュー
- ワイヤーフレーム
- ASP選定
この3つに気をつけて下さいね。
では次回は【接触】についてお話したいと思います。
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